東電問題相談員候補者研修会

先日から、「東京電力に対する『補償金』請求書類が複雑なため被災者が困っている」というニュースが巷をにぎわせています。テレビなどでは「わざと書きづらくして支払いを逃れようとしているのではないか」という噂まで流れているようです。
 
難しい書類の作成なら行政書士の出番だろうということになりますが、ことはそう簡単ではないようです。
 
そもそも「補償金」は適法な行為によって生じた損害に対して支払われるお金のことを指す言葉ですので、今回は「賠償金」という名称を用いるべきだとする意見があります。
 
それはともかく、とくに問題なのは、形式どおりに書類を作成して送ったとすると、「東電側が一方的に指定してきた金額に対して合意した」ことになり、その後の請求が一切できなくなってしまう可能性があるということです。
 
ちなみに、東電側の申し出には合意できない人には、「原子力損害賠償紛争解決センター」という機関に対して和解の仲介を申し立てる方法や、東電を直接相手取って訴訟を起こす方法などが残されています。ただ、いずれの場合もかなりの手間がかかりますし、そういった紛争性の高い書類となると行政書士には手が出せません。
 
東電からは請求書の書き方についての説明がありました。「ご案内」(マニュアル)に沿った説明を聞く限り、書類の作成自体は世間でいわれているほど難しくはなさそうに感じました。マニュアルもかなりしっかりしていて、短時間であれだけのものを作成する技術には驚かされます。ただ、慰謝料を始めとした請求額が適正なのかどうかとなると話は別です。
 
納得して書類を作成したいという方がいるなら、ぜひとも力になりたいところです。しかし、請求書を書こうかどうか迷っている方に対する相談となると、私では力不足なのではないかと思っております。
 
宮城での復興支援に関しては、あまり深く考えず積極的に動いた私ではありますが、今回は正直なところ迷いがあります。
 
もちろん、声がかかれば全力で対応するつもりではいます。ただ、参加を希望する人も多かったようですので、実力のある方が参加をするのならそれでよいのではないかと考えております。
 
近いうちに、「復興・行政書士・ボランティア」について考えをまとめてみようと思います。
 

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