先生と呼ばれるほどのお利口さん

行政書士をやっていると、「先生」と呼ばれることがよくあります。何をしている人なのかあまり知られていないわりに、呼び方は「先生」で定着しているみたいです。
 
塾講師をしていたので「先生」と呼ばれることには慣れているはずなのですが、明らかに年上の人から「先生」などと呼ばれてしまうと、気恥ずかしさを感じることもあります。まあ、いきなり呼び捨てにされても気分が悪いのでしょうが。
 
塾屋では、職場の人たちをお互いに「先生」と呼んでいました。「主任や室長ではない一兵卒」が「先生」ですから、むしろ価値は低かったのではないでしょうか。途中から役職で呼ぶことが廃止されたものの、エライ人にはなかなか「先生」と呼びかけられませんでした。人によっては、最後まで役職で呼んでいた気がします。
 
そんなわけで、「先生」という言葉に敬意を感じているわけではないのですが、やはり目上の人からそう呼ばれると違和感を覚えることもあります。ただ、相手の名前がわからなくても「先生」と呼んでおけばなんとかなるので、使い勝手のよい言葉であるのも事実です。
 
これが三人称となると、また話が変わってきます。行政書士同士であれば、「あの先生が……」という会話でも問題ないでしょう。しかし、行政書士ではない人もいる場では、「○○さん」のほうがよいのではないかと。状況によっては呼び捨てがふさわしい場合もあるはずです。
 
「先生」という呼び方が定着しているのは、そう呼ばれることに快感を覚える人が多いからなのでしょうか。たしかに、現場で監督や大工さんから「かしら」と呼ばれると、ちょっと誇らしい気持ちになった思い出があります。
 
……まあ、二十歳くらいのころの話なのですが。
 

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