後ろではなく前を見る

少し前から雨の降り始めた道を歩きながら、こう考えました。
 
折り畳みの傘はカバンの中に入っています。しかし、ここで傘を広げると、目的地に到着してからの処理が面倒です。そして、なによりも、ここまで我慢して濡れてきたことが無駄になってしまうような気がします。
 
私がまだ若く傷つきやすい年ごろに、パチンコを打ちながら考えていたことを思い出しました。
 
大量の資金を投入した後で、少しだけ盛り返すことはよくあります。しかし、そこで止めて、後から座った人に当たりを出されたら悔しいです。そして、なによりも、そこまで我慢して投資してきたことが無駄になってしまうような気がします。
 


結果はいわずもがなですが。
 
振り返ってみると、就職活動に悩んでいたころも、同じような考え方をしていました。
 
正社員の経験もないままに二十代の後半を迎えた私が、「ここまで来たら条件の良い仕事に就かないとこれまでの分を取り返せない」と考えてしまうのは、仕方のないことだったように思えます。
 
実際には、多少は条件が悪くても、地道に仕事を続けていればそれなりに充実した生活を送ることができました。しかし、「過去を取り戻そう」と思っているときは、そういった展開を想像することができなかったのかもしれません。
 
あのころの私と同じように悩んでいる若者にも、過去ではなく将来を見て進んでほしいなと思いました、だんだん強くなる雨に打たれてずぶ濡れにながら。

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