いろいろ悩みながらも持続化給付金の申請を

持続化給付金の申請が始まりました。新型コロナウイルスの影響で売上が半分以下になった事業者に対して、個人事業主なら最大100万円、法人なら最大200万円が給付されるというアレです。
 私のところは従業員0人とはいえ法人ですので、最大200万円の枠になります。そして計算式が独特なので、売上減少は数十万円なのに200万円もらえてしまうんですね。そんなわけで、いろいろと悩んだわけですが、結論から言うと申請することにしました。

なぜ迷ったのか

予想外の金額にびびった

先述のとおり実害よりも給付金の額が(かなり)大きいので、多くの事業者が苦しんでいるこの局面で、得することになってしまうんですよね。売上減少分の何割かを補填してもらうような制度を予想していたので、計算式を知ったときに「そんなにもらっちゃっていいのか」と思ったわけです。

ただ、このときのTwitterにも書いたように、今後の状況によっては損失が数十万円ではきかなくなる可能性もありますので、もらえるうちにもらっておくのが無難なのは確かでしょう。たとえ後から「得した分は返せ」と言われるとしても。

当然ですけど、この状況でしっかりと仕事をして稼ぐこと自体は、まったく問題ないと考えています。例えば、雇用調整助成金の相談で走り回っている社労士などは、正当な報酬をもらうべきでしょう。もちろん、医療従事者も。
(マスクの転売屋はクズだと思うが

あと、1年ちょい前に100万円くらい損した(気分になった)こともありましたが、だからといってここで200万円もらうのが当然と考えているわけではありません。

契約書よく読まずにハンコついて100万ほど損した気分に

2019-03-15

中小企業の支援者としては……

知り合いの事業者さんで苦しんでいる人もたくさんいるんですよね。飲食は本当に厳しそうです。建設業も、4月の途中から現場ストップの話を耳にするようになりました。
 そんな感じで知り合いやお客さんが「笑えないすわ」となっているのに、自分だけ「200万円もらったら何につかおうかなー」みたいになっていたら、ものすごく印象悪いですよね。

かといって、ここで私が受け取らない判断をすると、お客さんにも「困っていないなら受け取らないほうがいいですよ」みたいな案内をする専門家だと思われてしまいそうです。
 でも、それはさすがにないですね。だいたいからして、私とは困っているレベルが違いますし。なので、自分のお客さんや知り合いの飲食店経営者には、「がんばってがんばって50%超えそうなくらいだったら、4月の後半は調整しちゃうのも手ですよ」みたいな話をしたこともあります(ここだけの話)。

マイナス50%要件のために全力が出せない

お客さんには「調整しちゃうのも手」とか言っておきながら、やはりそれは事業者として正しい道ではないよな……と感じるんですよね。利益の最大化を考えれば選択肢の一つなのかもしれませんが、この緊急時に全力を出さないことで何かを失ってしまいそうな恐怖感もあります(表現が感覚的になってきた)。

まあ、実際のところ、最近は研修講師をメインにやっていたので、全力でがんばっても4月中の売上につなげるのは難しかったでしょう。新規顧客を獲得できたとしても、すぐに報酬が発生するわけではないですし。
 そんなわけで、緊急事態宣言が発令されて研修や他のイベントが中止になった段階で、4月の売上が前年比で50%を割るのはほぼ確実だったんですよね(結果は72%減)。
 ここで不測の売上が立つとしたら、「新刊が売れまくって4月中に増刷」という展開くらいでしょうか。正直、「中途半端に売れて200万円取りこぼすのはイヤだな」と思ってしまった(井出さんすみません)のですが、いらぬ心配だったようです。

もう5月に入ったので、遠慮なく買ってください。

こんな感じでいろいろ迷いつつ、なんだかんだ言い訳を見つけて申請することにしたわけです。
 少し気が楽になったのは、「給付金が課税対象になる」と聞いたときですかね。「利益が出たらしっかり納税しよう」と考えたら、罪悪感が薄れました。

迷いつつ準備は進めていた

持続化給付金の概要が発表されたのは、3月下旬だったでしょうか。それと前後して都知事から「週末の外出は控えて」会見があり、私の仕事も減り始めました。そして4月8日から緊急事態宣言発令ということで、そこから1か月の仕事はすべてキャンセルに。

詳細が発表されたのは4月8日だったようです(先ほどのTwitterで思い出した)。当時は名古屋に出張中で、ビジネスホテルの部屋で資料を読んだ記憶があります。で、次の日が最後の仕事になったと……。
 それはともかく、そこで「申請にはgBizIDが必要になりそう」という噂がTwitter界隈に流れまして、オンラインでできる手続きを進めておいたんですよね。ただ、印鑑証明書は東京に戻ってからでないと入手できないので、「ちょっと出遅れるかな」とか考えていたような気がします。
 でも、その後すぐに経産省から「gBizIDは不要」との発表があって、「まんまと踊らされているな」と反省したものです。

必要書類が確定したのは、4月27日でした。このときはもう申請する気でしたので、確定申告書の控えなどをスキャンしておくことに。
(もちろん、お客様への案内もしました)

で、5月1日の朝から受付開始となったわけですが、15時過ぎの時点でまだログインできません。そんなわけで、仕事が手に付かないので、こんなブログを書いているんですね。まあ、もともと申請してから書くつもりだったのですが。

 

この画面も見飽きました。

給付金をどう生かすか考える

これもいろいろと考えました。ただ、しばらくは様子見でしょうね。

まずは運転資金かと

マジメな話、緊急事態宣言が延長されると、元請の研修会社も苦しいんじゃないかと心配しています。たとえ延長されなくても景気は確実に悪くなるでしょうから、これまでと同じようには仕事が入ってこなくなる可能性もあります。
 また、新年度から始まる予定だった仕事は元請が独立行政法人なので、倒れる心配こそしていないものの、訪問型ということもあって、動き出す気配がありません。

なので、このへんの先行きが見通せるようになるまでは、手元資金を厚めにしておくべきかなと考えております。

将来への投資が王道ですが

浮いたお金の一部は、広告宣伝費に回すことも考えています。
 ただし、3月下旬に小規模事業者持続化補助金の申請をしたので、その採択結果を待ってからですかね。採択されたら、補助事業の原資にします。不採択だったとしても、講師の仕事などが元に戻っていたら、計画を実行に移すかもしれません(補助金を出す価値がないと判断されても)。ちなみに不採択だったら、理由は「申請時に新型コロナの影響がなかったから」と考えることにします。

しかし、販路開拓の計画は特定技能がらみなので、それこそ先が読めなくなってしまったんですけどね……。

固定費の増加は慎重に

事務員さんの雇用も頭に浮かびました。でも、一年分の給料にもなりませんから、やはり本業が軌道に乗るまでは保留でしょう。
 事務所移転もずっと考えているのですが、給付金をあてにして家賃を増額させるほど脳天気ではありません。

ただ、税理士さんとの契約は本気で考えています。法人も3期目に入って仕事が安定してきたので、そろそろ経理関係は外注する時期だと思っていたんですよね。新型コロナの影響で4月以降の予定が見えなくなったので諦めかけていたのですが、ここで資金に余裕ができるのなら、やはりお願いしてみようかと。
 これまでの2期は赤字だったので、確定申告で多少は間違っていたとしても、大ごとにはならないと思っていたんです(それでいいのか?)。でも、法人税がかかるんだったら、専門家に計算してもらわないと恐いですからね。
 あと、給与計算も苦手なので、できれば社労士さんにも……(問題発言)。

その他

パソコンやモニターなど、欲しいものはたくさんあるんですよね。仕事の効率化につながりますし。ただ、現状の設備もそれほど悪くはないので、やはり「本業の様子を見ながら検討」ということになるでしょう。

いずれにせよ、これからは何かを買ったら「あいつ、200万円もらったからな」と思われるのは覚悟しておきます。

おわりに

今回の持続化給付金、「たった200万円」と言われることもありますし、規模の大きな会社にとっては本当に微々たる額だと思われます。でも、私のように細々とやっている者にとっては、そこそこ神経をすり減らすくらいの額なんですよね。
 そんなわけで、4月はいろいろ悩むこともありましたが、とりあえず200万円もらって前に進むことにします。
(まだログインできないけど)

2020.05.01 16:45追記
公開直後に再挑戦したらログインできました。申請も無事に完了しましたが、通帳と法人事業概要説明書のファイルを2つずつ(表紙と裏/1枚目と2枚目)に分けてアップロードしなければならないようで、それが面倒でしたね。

2020.05.19 09:50追記
本日、無事に入金されました。
今後も厳しい状況が予想されますが、ひとまず落ち着くことができそうです。