3月に読んだ本の紹介:読書の春だったのかもしれない

3月に読んだ本の紹介です。iPadに入れて半年ほど放置していた、デービッド・アトキンソン氏の3部作を一気に読んでみました。他には建設業界に関係する一般書と労働法の入門書なども。比較的充実していたのではないでしょうか。

 

だいぶ暖かくなりましたね。

行政書士関連

土木のこころ 復刻版 夢追いびとたちの系譜

Instagramでフォローしている建設会社の方が薦めているのを見て購入。専門書などで業務に直結する情報を仕入れるのも重要ですが、こういった本を読んでお客様(建設業者)の仕事に対する理解を深めるのも大切なことかなと思いまして。

明治から平成にかけて日本のインフラ整備事業に携わった20人の技術者を、おおむね年代順に紹介していくスタイルです。現場の職人さんも何名か出てきますが、それよりも施工計画全体を監理する技士が中心になりますかね。

物理的にはもちろん、ものによっては政治的にも難しい工事を進めていく男たちの生き様が描かれていて、胸が熱くなりました。

社労士関連

開業社会保険労務士専門誌 SR 第61号

特集1は「同一労働同一賃金」でした。巻頭の「水町教授インタビュー完全版」は『ビジネスガイド』の2月号に載っていた「特別企画」に「ちょい足し」した感じでしたね。まあ、ほとんど覚えていないのですが、重複している部分をもう一度読む気にはなれず……。
 他にいろいろ参考になる記事があったので、全体的には良かったかなと。

ビジネスガイド 2020年04月号

こちらも特集より連載記事のほうがおもしろかったです。

「キーワードからみた労働法」は、「出向」がテーマでした。自社サイトで「命令と懲戒」という解説ブログを書いた直後だったこともあり、興味深く読ませてもらいました。
 「経済学で考える人事労務・社会保険」は、「高度プロフェッショナル制度はなぜ必要か」というテーマで。高プロに限らず、いわゆるホワイトカラーの労働時間について、いろいろと考えさせられました。この連載、書籍化してくれたら買って最初から読み直そうと考えています。

教養としての「労働法」入門

Twitterでフォローしている弁護士さんの新刊です。
 歴史的・地理的に視野を広げることによって、現代日本における労働法制の特徴や問題点を浮き彫りにしていく感じでしょうか。外国人雇用が進んでいくことを考えると地理的な比較もかなり重要なのでしょうが、個人的には現行制度につながる歴史的な話がおもしろかったです。

「『労働法』入門」なので現行制度の解説もある程度は必要なのでしょうが、そこはどうしても類書と似たようなものになってしまいますね。その点については、あまり新鮮さを感じませんでした。現行制度の解説はもう少し「ざっくり」でもよかったかなと。それよりも地理的・歴史的に比較したうえでの「著者の意見」や「今後の予測」などをもっと詳しく記載していただけると、さらに読み応えがあったのではないかと感じました。

中小企業診断士関連

デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

著者は新政権とも関わり深そうですし、これからの「動き」を考えるうえで読んでおこうかな……と思ってKindle版をダウンロードしたのが昨年10月のことでした。
 読んでみると、なるほどなかなか面白いですね。新型コロナの影響もあって「観光立国」もしばらくお預けになりそうですが、いろいろと勉強になりました。
 ただ、6年近く前に発行された本ですので、さすがに古さを感じる部分は多々あります。そういえば、当時は「2020年に外国人観光客2,000万人」なんて目標でしたね……。

デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論

続けてこちらも。
 前作に続いて、なかなか痛快な現状批判を繰り広げてくれます。「日本をもっと良くしたい」というか、「日本の実力はこんなもんじゃないだろ」という思いが随所から伝わってくるので、不快な感じはしませんね。ところどころ「それは違うんじゃないかな」と思う部分もありましたが(特に後半の打開策)、やはり傾聴に値するのではないかと。

印象的だったのは次の一節
「皆さんが学校でこんなに熱心に勉強して、塾にも通って、就職してからも毎日長い時間を会社で過ごし、有給休暇もほとんど消化せず、一生懸命働いているのに、『生産性は世界第27位』と言われて、悔しくないですか。先進国最下位の生産性と言われて、悔しくないですか。(略)私は、悔しいです。」

スクール・ウォーズかいな……と。
(褒め言葉

デービッド・アトキンソン 新・生産性立国論

3部作まとめて購入したのでこちらも続けて。
 全体的な雰囲気は前2作と同じでしょうか(3部作だけに)。「社会保障制度は『結婚』より『子育て』を重視すべき」という主張など、同意できる部分もそれなりにあったのですが、とにかく長いですね。3冊目なので、なおさら冗長に感じたのかもしれません。

読む前から耳にしていた「中小企業の数を減らすべき」という主張、全面的には賛同できないものの、たしかに一理あるとは思います。いずれにせよ事業者にとっては厳しい時代が続きそうですので、関わった人たちを全力で支援していこうと改めて感じるきっかけになりました。

その他

なし

まとめ

計7冊でした。内容もそれなりに濃かったのではないかと。年度末にしては仕事がそれほど入っていなかったこともあり、それなりに情報収集できましたかね。来年度もがんばります。