オリンピックのことが話題になっています。
東京開催に対しては、私はずっと消極的な考えでした。とはいえ、「断固反対」というわけでもなく、昨秋の古本まつりの際には、「東京でパラリンピックを実現するために」という署名にも加わっています。そのときは、オリンピックとセットだと気づいていなかったのですが。
それはともかく、なぜ消極的だったのかというと、第一には、これまで開催したことのない国に譲るべきなのではないかと考えていたからです。今回の候補地でいったらトルコでしょうか。
また、オリンピックの開催によって景気が良くなったり国民に活気が出てきたり、といった効果からしても、ほかの候補地を押しのけてまで東京に呼び込む必要があったのだろうかと疑問を感じてしまいます。
クリント・イーストウッド監督の『インビクタス』という映画では、アパルトヘイト制度を廃止した直後の南アフリカで、ラグビーのワールドカップを成功させようと奮闘するマンデラ元大統領の姿が描かれています。
あの作品を見たときの感動を思い出すと、やはりオリンピックやワールドカップは、「これからの国」で開催するべきなのではないかと感じてしまいます。日本には、オリンピックに頼らなくても復興する力があると信じていますし。
ただ、決まったものに反対しても仕方がないので、こうなったら日本にしかできないような大会を運営して、世界に存在感を示してくれたらなと思っています。
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