亘理町滞在記06

5時過ぎに起きてゆっくりと準備をし、作業に行く皆さんを見送ってから出発。亘理インターから仙台南部道路に乗って北上です。
 
ツーリングマップルが14年前のものだったので、有料道路の状況がだいぶ変わっていました。目的地の最寄りインターがどこなのかわからなかったので松島で降りてみたものの、じっさいにはまだかなりの距離があったようです。
 
途中で道を間違えて東松島や奥松島へ行ってしまいました。遠回りになってしまいましたが、生々しい現場を見て回ることができました。亘理に比べて復興がだいぶ遅れているようです。矢本のセブンイレブンなどはまだ仮設のトイレでした。
 

 取り残されたままの列車。
 

 松並木も壊滅的です。
 

 舗装されていない道路に崩れた路肩。
 

 野蒜(のびる)駅の復興はいつになることでしょうか。
 

 東名駅はホームしか残っていません。
 
パチンコ屋もさすがに営業できないようです。それでも電光の看板が点いていました。節電のご時世に営業再開の予定日でも宣伝しているのかと思ったら、表示されていたのは「がんばろう東北」などの応援メッセージ。疑ってしまって申し訳ないです。そして少し感動してしまいました。
 
昼ごろ石巻に到着。石ノ森章太郎の記念館があるようで、009のキャラクターが商店街に飾ってありました。004を発見したのでバイクを止めて記念撮影。周りの人から変な目で見られてしまいました。
 

 観光客が増えるとよいのですが。
 
しかし、石巻の状況もひどかったです。信号はところどころ消えていて、警察官が立っていました。けっこう長い橋の欄干が落ちてしまっているのにそこを通っている人などもいて、やはり日常とはかけ離れた生活なのだということを実感させられました。
 
牡鹿半島方面に向かい、渡波駅前でバイクを撮影。14年前、北海道ツーリングの帰りに近くの峠で転んでしまい、ここから電車に乗って帰ったほろ苦い思い出のある場所です。
 

 今回は無事に帰れました。
 
駅前のロータリーに八王子ナンバーのバンが止まっていたので、持ち主らしい外国の方に話しかけてみました。高尾にあるキリスト教系の団体に所属している人らしく、休暇をもらって8月の末まで復興の手伝いをしていくそうです。
 
駅前でバスを待っている地元の女性とも少しだけ話してから目的地である風越峠へ。
 
当時の事故現場を探しながら走ってみたのですが、それらしい場所は見つけられませんでした。途中で新しいトンネルがあったので看板を見てみたら、開通が1998年でした。どうやら私が転んだ翌年にトンネルが開通し、あのときに走った険しい道はなくなってしまったようです。
 

 もう少し早く開通していれば……。
 
街に戻り、帰路に就くことにしました。閉鎖しているセブンイレブンの駐車場に配送用の車が止まっていて、車体に「移動販売車」と書いてあったので寄ってみることに。日用雑貨などはお店の前の仮設テントに並べ、食料品は車の中で冷やしていました。たくましいことです。

 せっかくですから、こちらで昼食をとらせてもらいました。
 
石巻から三陸自動車道に乗り、東北道、北関東自動車道、関越道、圏央道と経由して23時半ごろ無事に帰宅。
 
最終日は観光でしたが、それも含めて、とても実りの多い旅をさせてもらいました。
 

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